合わない人っているもんだ

おはようございます。

どーにも腹が痛くて眠れなかった。
そんな状態だからだろうか、なんとなく気が滅入っている。

あまりこういうことはしたくないが、少し吐き出させていただこう。
私の昔の話だ。



合わない人って、いるもんだ。

最初は仲良くできるんじゃないかと思っても、「あ、この人とは合わないな」って途中で気付くことってあるもんだ。
考え方の違いというか。
人には大切にしてることとか、信条ってあると思うんだが、それがどうしても噛み合わない。
理解し合えない。
そんな相手って、いる。


私にもそんな相手がいた。
詳細は伏せるが、イラストSNS繋がりの人でね。

その人の絵を見たとき、お世辞にも上手いとは言えないけど、なんとなく目を引いた。頑張って描いてるんだなという熱意も感じられた。私は頑張る人は応援したいので、その人をフォローした。当時はそんな感じで、けっこう軽いノリで色んな人をフォローしていた。

それで、時々コメントを残したりもして、気付いたらその人と仲良くなっていた。そのうち相手からも私の作品にコメントが来るようになり、私としても嬉しかった。



ところが、

ところがだ。


交流が深まるにつれ、私は気付いてしまった。
彼女と私の「絵を描くスタンスの違い」に。



彼女はよく、「もっと上手く描けるようになりたい」と常々言っていた。
それを額面通り受け取った私は、「好きな漫画のキャラはいますか?私の経験上、模写してみると気付きが多くて勉強になりますよ」と返した。

しかし彼女の返事は煮え切らないものだった。
「うーん、模写ですか~……考えてみます……」みたいな感じで。
今にして思えば、彼女は「そんなことないよ、今でも十分素敵な絵だよ」と言ってほしかっただけなのかもしれない。


私は少しでも自分の絵を自分の理想に近付けたくて、いいモデルが見つかればそれを自分のキャラに取り入れていきたいタイプだ。
だから模写もガンガンする。
特に幽遊白書にはお世話になった。
他人の作品も何度となくガン見して、「これどうやって描いてるんだろうな?俺も真似できないだろうか」なんてやっている。
とにかくいいモデルに出会ったらそれを描けるようになるために何でも試す。
そうして少しずつ少しずつマシな絵になってきた。
正直昔の絵は技術の稚拙さが目について、恥ずかしさのあまりまともに見れない。

だが彼女は違った。
何年経っても変わらない絵。
奥行きのない平面図。
線画もそうだが、塗りも一貫して変わらない。
そして、新たな技法やメイキングを試そうとしない。
その上で、自分の絵が評価されないことを嘆き、評価を入れないフォロワーを監視しては「あの人は私の絵には何も言ってくれないのに、他の人の絵は評価して……」とぼやくのだ。
つまりは、彼女は【今の自分の絵を手放しに是と認めてほしい】のだ。……批判はNGとプロフィールに書いてあったしな。

最初はなぜ彼女が自分の絵をもっと良くしていこうと思わないのか、不思議でならなかった。
評価をされたいなら、今より上手くなればいい。
それだけのことだと思うのだ。
まあ私の場合は自分の作品を見ていただけるだけでもありがたいので、評価なんてされた日には嬉ションしそうなレベルなんだが。だって世の中にはもっともっと素晴らしい作品が星の数ほどもあるし、ROMの皆さんはいい作品をいっぱい見て目も肥えていらっしゃるだろうから、そんな中で私の作品が目に留まるというのは本当に有り難いことじゃないか。

でもなんだろう。
彼女はどうもそうじゃないらしい。
彼女はとにかく【今の自分の絵を評価をされたい】のだ。
「私は不器用だからうまく描けない」
「楽しく描きたい。上手く描かなきゃっていうプレッシャーがあっては描いても楽しくない」
何度となく聞いてきた言葉だ。
つまり彼女は現状維持を望んでいる。
その上で自分の絵が世に広く評価されることを望んでいる。
きっと彼女は、まだ自分の作品をみたことがない、未来の彼女のファンを待ち続けているのだ。


一度、言われたことがある。
「たくさんの人に評価されなくても、数は少なくても、私の作品を好いてくれる海苔蔵さんのような人がいてくれる方がいい」と。
そうやって、評価されない現状を誤魔化しすりかえていることは分かったが、私は何も言わなかった。彼女がそれでいいと言うのなら、私に言えること・できることは何もない。
しかし、後に彼女は再び「なぜ評価されないんだろう。やはり下手だからか……」と悩んでいた。まあ、大方の予想通りというか。でしょうね、というか。
結局は評価されたいのである。
それを「自分には熱烈なファンがいるし!別に評価なんてなくたって気にしませーん!」という、いわゆるイソップ寓話の【酸っぱいブドウ】なのだ。


そして、「合わない」と思った決定打が、

彼女は俺に、常に賞賛を求めていた。

「私のキャラ、かっこよくないですよね……」
「私のキャラを上手く描いてあげられなくて……」

確認するように、「そんなことないよ、素敵だよ」という言葉を求めてくる。
ついでに、「私達、とても気が合いますよね!」と無邪気に言い放つ。本気で言っているであろうところがまた理解できないが、本人にとってはそう見えるのだろう。そういうことにしておく。


私は、合わないなら合わないでなんとかやり過ごす術を心得ている。合わないとはいえ相手も一人格を持った人間だ。尊重すべきだと思う。

しかし………
大変申し訳ないが、私は依存されるのが何より苦手なのだ。
もともと付かず離れずの人付き合いをしてきたからか、こうもベッタリされると嫌悪感が沸いてしまう。相手に悪気がなくてもだ。私の性質の問題だ、こればかりはどうしようもない。

私は良いものは良い、そうでないものはそうでないとしか言えない。美辞麗句は本当に神経をすり減らすので、言いたくないのだ。
それは親しさに関係ない。たとえ親友の作品だろうが、ツレの作品だろうが、良いと思わなければ良いとは言わない。

だが彼女は、「自分の味方は自分を丸ごと受け入れてくれるし愛してくれる、当然自分の作品も全て絶賛してくれる」と思っている。
そして私は彼女の「味方」カテゴリーに入れられていた。


酷い温度差だった。
これ以上は無理だと悟った。
私は静かにそのアカウントを消した。
当時、私をフォローしてくださっていた方には本当に申し訳ないことをしたと思っている。だが、一般にアカウント抹消の連絡をしては、彼女から「私のせいですか?」という鬱メールが飛んでくるのは目に見えていた。かといって、フォロワー一人一人に個別連絡をする気力もなかった。
許していただきたい。



そして時は流れ、pixivでアカウントを作成し、今に至る。



長くなってしまったが、そういうわけで【合わない人っているもんだ】、というお話でした。
あーあ愚痴になっちまった。
よくないんだけどな、こういうの。