64世代

私もツレも、ゲームボーイファミコンを実機でやったことがある世代だ。

今の若者は知らないかもしれないが、ニンテンドー64というハードもあった。
もちろん私もツレも経験者だ。
当時は画面に奥行きのある初の3Dハードとして、めちゃくちゃ脚光を浴びていたんだぜ。


そのニンテンドー64、通称ロクヨンのソフトに、「ディディーコングレーシング」というレースゲーがある。

動物たちが車や飛行機やホバーに乗って、血で血を洗うレースを繰り広げるあれだ。
そう、ニワトリ戦士のドラムスティックを解禁するために、トサカ付きのカエルを車で踏み潰すあれだ。


私は飛行機操作以外さほどうまくはないのだが、ツレはうまい。数多のTT(スタッフゴースト)を下すくらいにはうまい。

このスタッフゴーストがクソ速いのだ。
私も飛行機のコース(マグマ火山・フローズンマウンテン・風車カントリー・スペースポートAなど)なら辛うじて勝てるが、それ以外ではぼろ敗けを喫している。


そんな前提で。




今朝、休日出勤のツレを乗せて、駅まで運転している途中だった。

なんとなく風車カントリーのBGMを鼻歌で歌っていた私。
……ご存知の方はご存知だろうが、風車カントリーというコースは、風車の下にダッシュプレートが配置されている。本来は車用のプレートなのだが、飛行機でも頑張れば、踏める。
タイムアタックでは毎回踏むようにしていた記憶がある。
ところがこのダッシュプレート、上手いこと進入しないと飛行機の翼が風車の壁に接触してぶつかり、大変なタイムロスとなる。
私も何度もやらかした。


それを歌っている最中に思い出した私は、つい

「~♪~♪~♪ゴンゴンゴン」

とぶつかる音まで再現してしまった。





そしたらツレが吹いた。





「なんで同じものを思い浮かべてるんだよw」

どうやら同じものを思い浮かべていたらしい。
まあそれくらい風車カントリーにはよくある話だった。
あの曲を聞いたら、ゴンゴンゴンは宿命といってもいいだろう(血涙)



ひとしきりディディーコングレーシング話に盛り上がり、ツレを駅で下ろしたその帰り、私はふと思った。

「自然にこういう話ができて、しかも話が通じるって不思議なことだな」

と。


まあ年齢が近いというのもありはするだろうが、私は同年代とディディーコングレーシングの話なんてついぞしたことがなかった。

それが、ツレとできるとは。



不思議な気持ちだった。

出会いって、面白い。
私はツレに出会えて、良かったと思う。




さて、もう少ししたら今日も水を汲んで絵を描きます。