描き続けないと画力は下がる?

ふと昔を思い出して。



私は絵自体は小学生の頃からあれこれ描いていた。

それは模写であったり、中学生になってからはオリジナルキャラを作ってみたりと。






で、だ。

その頃は毎日描いていた。


再生紙の安い白紙メモ帳とか、白紙ルーズリーフなんかに。

お題なんかなくてもとにかく描いた。





理由は、

「描き続けなきゃ、描けなくなっちゃう」

と思っていたから。




実際数日描かないと、絵がぶれる。同じキャラを描いているはずなのに、同じに見えなくなる。
というか毎日描いててもぶれることもある。

とても不安定だった。
今でこそ、ウォルターは毎回ウォルターに見えるように描けるようになってるけど、あの頃はAというキャラが翌日Aではない誰かになってしまうこともよくあった。


何かがおかしいと思いつつも、何がおかしくてどう直せばAになるのかが分からなかったので、そういうときは事故に遭ったと思って諦めて、翌日に期待するくらいしかなかった。



ただ、描くのを止めたら確実に描けなくなる。



絵を描くのは趣味だったけど、その趣味が趣味として楽しめなくなっていくんじゃないかという怖さもあって、とにかくがむしゃらに描いていた。







大学時代には、比較的同じキャラを描くことに関しては安定してきた記憶がある。

けど、漫画は描けなかったな。
一枚絵に台詞をつけるくらいか。



まともに一作描ききったのは、ツレと暮らし初めてからだな。私が社会人になってしばらくしてからだ。

愛し合ってるのに戦わなきゃいけない悲しい話だったな。
まあ、中身はスッカスカだったけど。
雰囲気漫画ってやつだ。


でも初めてコマを割って、初めてキャラを何度も何度も描いて、初めて色んなアングルで描いて、色んな表情させて、演出とか効果とか考えて、そして最後まで描ききったのが、それだ。

なんだかんだで、話を完結させたんだよな。



今思えば、よくやったわいなと感心する。
絶対心折れそうだったろうな。
なにぶんストーリーもさほど練ってないお涙頂戴のスッカスカ漫画だし。
最終的にどうオチをつけようか迷ったり、漫画を描き続ける意味を問うたりもしてたんだろう。当時の俺。




まあそれはいいとしてだ。


この頃には毎日描き続けなくても、キャラは安定して描けるようになっていた。下手ではあったけど、同一性を保っていられるようになった。

なんでだろう?と考えてみたけど、



それはやっぱり、

・キャラの外見的特徴を箇条書きできるくらい明確にして、

・きちんとアタリをとって、

・人体(特に顔)の作りを一から勉強して


きたからかなと思う。

これをしっかりするようになってから、翌日には別人という現象はかなり成りを潜めた。



なんとなくで描くより、相当安定するんだよね。

まあ、あくまで私にとっては、の話だけど。





子供の頃は、いつもアタリなしで目から描いてた。

でもそれだと、私は絵が安定しなかった。
アタリなしで目から描く人でも上手い人はいるから、私には合わなかったということなんだろう。


今はアタリをつけて輪郭を整えて鼻筋描いて、それから目、というところか。

そうすると顔のバランスとかが把握しやすくなる。ここに鼻があるから目はこのへん、目がここだから耳はこのライン、とかね。パズルみたいだよね。

最初のうちは、「鼻はあごから握りこぶし一個分上」みたいな覚え方してたっけな。
なんか懐かしいな。




まあそんなわけで。


毎日がむしゃらに描かなくても、キャラの特徴とアタリと、そもそもの人体の勉強をちゃんとインプットすれば、数日空けてもキャラの同一性を保って描けるということが分かったわけだ。




絵は、とにかく描け、描き続けろと言われるよね。

でも、多分ただ描くのではなくて、ルールを見つけたりとか(アタリがあると安定する、とか)、何を描けるようになりたいとか、目的を持って描き続けた時に有効な努力になるんじゃないのかと思ったりする。
自分の経験上。




今も他の人と比べれば上手とは言えないけど、少なくとも今の私は過去のどの私の絵より上手い絵を描いてる自信がある。

それはきっと、有効な努力が実を結んだ結果なのだと思う。



中学生の時のままがむしゃらに描くだけであれば、今私は漫画なんて描けてないし、そもそも同じキャラすら描けたり描けなかったりしただろう。

なんてことを思う。




明日からまた本編描きます。

過去の自分に、お疲れさんと言いながら。